2020/01/10 変形性膝関節症
ひざ
変形性膝関節症は膝痛ではもっとも一般的な慢性的に経過する疾患です。膝の内側が痛む内側型が圧倒的に多く、明らかな原因の内加齢による関節軟骨の退行性変化として発症します。50代以上の特に肥満女性に多いのも特徴です。その名の通り放置していると徐々に膝関節の変形が目立つようになります。
痛みが増してくると歩行困難が生じて、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)や骨粗しょう症の原因となります。
Q. では、関節の変形の痛みには、どんな治療法があるのでしょうか?
変形性膝関節症では、一般的に保存療法がとられます。
#1 関節の負担軽減
体重過多の症例では減量、その他足底板(インソール)やサポーターなどの装具療法、矯正装具の着用があります。
#2 関節の炎症を抑える
関節軟骨保護としてヒアルロン酸の関節内注射、可動域訓練やホットパックなどのリハビリテーション、消炎鎮痛剤内服、湿布処置があります。膝関節周りの筋肉トレーニングも症状改善に有効です。
#3 手術
上記の保存的治療の無効例や変形の強いものに関しては、人工関節置換術や骨切術、内視鏡的治療(関節内のゴミ除去、デブリドマン)が行われます。
Q. 予防法も教えてください。
変形性膝関節症の予防法としては、まず体重過多であれば減量が第一です。
長時間の立位や過度な屈曲を強いられる(正座のしすぎ)の状態では適度な休養が求められます。
加齢とともに筋力が低下し、痛みがあると動かしにくくなることからさらに筋力が落ちていきます。そのため大腿四頭筋(太ももの前面)を鍛える(プールやジムなど)ことも大切です。
足に合わない靴や靴下を装着することにより長年にわたり変形が進行することがあります。ハイヒールやパンプス、先の細いビジネスシューズや、長靴など安定性の悪い靴の着用をなるべく短時間に留めておくとよいでしょう。
変形性膝関節症は、進行は緩徐で数年から十数年の病歴となることも珍しくありません。ですから、痛みが少ないうちやすこし気になる程度の状態から対策をとっておくことが臨まれます。
Q. 病院でリハビリしていても年々変形がひどくなります なぜ?
病院では3種類のリハビリの「筋肉量を増やす・可動域訓練・温熱療法」を行います。
原因が筋肉量ならばリハビリで改善します。3ヶ月リハビリで改善しない変形性膝関節症の原因は他にあります。
Q. 病院に行き続けたからって、変形性膝関節症はよくならないってことですか?
痛み止め薬・筋肉リハビリ以外の対策を探してくれる医師を探されてください。
医師の多くは、筋肉以外だと痛みを治せる方法は手術しかないと考えていることが多いです。
薬局は、原因の一つに足指の変形が関係していると考えています。
Q. 膝が痛いイコール膝関節が原因というイメージでしたが、必ずしもそうではないんですね。
あなたの足指はどの形をしていますか?
薬局調べでは、膝の人工関節置換手術された方はすべて棺桶型でした。
この図のように、膝が痛くなる原因の一つは、足指にあります。
薬局では、足指の機能、形を重要視します。
普段私たちの体を支えている足指の変形について簡単に説明します。
薬局では、足指の変形、機能回復のゆびのば体操について詳しく説明しています。
Q. なるほど。素朴な質問ですが、ゆびのば体操をすれば必ず良くなりますか?
手術前に来院され、症状が改善し手術をしなくて済む方も、杖で来院され帰りには杖を忘れて帰る、そんな方もめずらしくありません。
「ゆびのば体操」という足指の体操を聞いたことがありますか?これまでNHKなどのメディアをはじめとしてたくさんの書籍などでも紹介されています。
Q. それでは、その治療法についても教えてください。
ゆびのば体操で一番大事なのは、足が脱力している状態で体操をすることです。
毎日 3分〜5分行ってください。
足にかける力加減が大事です。薬局で詳しくお伝えしております。
体操の詳しくは→ https://geihoku.net/geihoku.net/blog_pain_detail.html?id=5&preview=1
Q. 自分でまずは体験してみないとわからないですね
足指はとても大切です。ですが、整形外科医に行って、「膝が痛い」と行っても膝しか診てもらえていないようです。薬局で足指を見せてもらうと、見てもらうの初めてですと言われることが多いです。
足指と関連のある病気は変形性膝関節症だけではありません。
O脚・外反母趾・猫背・腰痛(坐骨神経痛や脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど)・膝痛(変形性膝関節症、オスグッド病など)・成長痛・転倒予防・運動能力の低下、下肢静脈瘤、ベイカー嚢腫、変形性股関節症、くる病、脊柱側弯症
などでお悩みの方々が来店しておられます。
薬局ではその他、靴の選び方や調整、インソール作成(中敷き)も行っております。
歩き出したくらいのお子さんから(ファーストシューズをはくくらいの年齢)からご高齢の方まで様々な疾患、症状のご相談をお受けしております。